2007年9月1日土曜日

「ボルベール〈帰郷〉」を観る

吉祥寺まで出かけていき、「ボルベール」を観る。
というより、ペネロペ・クルスに魅入る、という感じでした。素晴らしい。
ま、ペネロペの美しさについては別の所で詳しく、ということで、監督志望らしく、作品の感想を・・・。

・・・。

ペネロペがマブかったです、という他に・・・。

なんでしょうか・・・。

う~ん、案外短いカットでパンパン繋げていくんだなぁ、とか、ほとんどそんな記憶しかないかも・・・。
オーソドックスに、バストアップを多用して、しっかり俳優の表情を押さえて見せていく、というのも、正直、字幕よりもペネロペの胸の谷間に目線がいってしまって・・・。

ただ、他の作品にも共通して言えると思ったのは、「俳優をどこに立たせるか」という部分がもの凄いなぁ、という所かな。セットなのかロケセットなのかは分からないんだけど、ロケ・ショットなんか、やっぱり凄い綺麗だし、部屋の中の画も、凄い綺麗。“色彩感覚”云々じゃなくって、生活感もあるし、空間もしっかり確保しているし、その部屋に住む人をちゃんと表現してるし。
レストランのシーンとか、ホントに良かった。マジで。それは、“ただ店内を映してる”っていう風にしか見えないんだけど、逆に要らない所は全然映してなくって、実はどういう造りの店なのかって、分かんないんだよね。でも、全然それでよくって。

あとは、衣装かな。ま、これも、ペネロペの美しさあってのことなんだろうけど。モダン過ぎなくって、でもちゃんとフェミニンで、姉妹のキャラクターが着ている服で色分けされている、というのは、まぁ、当然なんだろうけど、なんていうか、あんまりカネを持ってないんだけど、ちょっと派手好きで、ちゃんとオシャレなんですよ、みたいな雰囲気がちゃんと伝わってきて。
うん、記号的なだけじゃなくって、ちゃんと空気を作ってる、というか。
あと、死体を運ぶ時に、親子でジャージに着替えてたりして。
もちろん、ドレスアップした時にガラッと変身してみせるペネロペも最高でしたけど。

それから、この作品は脚本賞を受賞したということですが、結構、セリフで“説明”するんですよね。変に回想シーンとか作らないで。ま、個人的には、全然オッケーなんですが。
前に、自分の作品に出演してもらう女優さんを探してる時に、シナリオに「説明台詞が多い」って言われて、ちょっと気になってて。「それをきっちり表現するのが演技なんじゃねぇのか」とか。
結局、その女優さんには断られちゃったんだけど、まぁ、そういう見方もあるんだなぁ、とか、思ってたんです。
ま、だから自分のスタイルを変えるとか、そんなことは全然なかったし、これからも、その部分についてはないと思うんですが。
ま、成功例は、ここにあるな、と。自分と比べるアレでは全然ないということは、重々承知の上で。


アルモドバル監督の“女性賛歌”三部作、というコピーだったけど、こういう映画、大好きなんですよね。実は。
ジュリア・ロバーツ主演の「マグノリアの花たち」という作品を思い出しました。



DMMでレンタルも出来ます。 
  >>>ボルベール
  >>>マグノリアの花たち

0 件のコメント:

コメントを投稿