2007年12月30日日曜日

「ゴシカ」を観た

シネマ・エキスプレスで、天才マチュー・カソヴィッツの「ゴシカ」を観た。


長編デビュー作と、その次の作品で、“社会派”みたいな立ち位置で登場してきたカソヴィッツ監督ですが、今回の作品は、ハリウッド資本の製作による、まぁ、エンターテインメントと言っていいと思うんですが、そういう作品です。
ジャンルとしては、ホラー・サスペンスってトコでしょうか。

主演は、ハル・ベリー。
シチュエーションごとに、美しかったり、醜かったり、髪がぼさぼさだったりして、という変化が印象に残りました。
この人は、演技が巧いとは、そんなには思わないんですが、この役に関しては、なんかイイ感じにハマッてる、というか。
その彼女のキャラクターが、知的で論理的な精神科医から、色々あって、最後には霊視能力者なる、という。まぁ、そういうストーリーです。

まぁ、なんていうか、“凡庸”っていうと言い過ぎかもしれないんだけど、カソヴィッツ節を期待してるとイマイチかも。
サスペンス劇としては、まぁ、普通の佳作だとは思いますが。

でも、アメリカ映画って、なんで“刑務所”がこんなに出てくるんでしょうかねぇ。それだけ、生活に身近な存在ってことなんでしょうか。
よくよく考えると、結構不思議。


カソヴィッツ監督の巧さの一つに、“空間”というのがあるんですね。空間を巧く見せる、というか、空間の広がりを見せるのが上手なんですよ。いつも。
今回も、そのテクニックは当然披露されてて、感冒もそうだし、あとは、プールですかね。水の中。あの辺は、あいかわらず上手だなぁ、と。


そんな感じっスかねぇ。

色使いも、刑務所内はダークな感じで徹底して、その辺も“らしい”感じでしたが。


まぁ、ホラーなテイストも抑え気味で、個人的にはその辺もポイント高いですけど。
あ、でも、「シックス・センス」にネタ的には被ってるのかも。
まぁ、でも、サスペンスの佳作、良作って感じで。

でした。



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