2008年7月25日金曜日

「マイ・ビューティフル・ジョー」を観る

午後のロードショーで、シャロン・ストーン主演の「マイ・ビューティフル・ジョー」を観る。


“女寅さん”の人情噺という感じで、良かったですねぇ。
顔と身体だけが綺麗で、中身はバカでダメでクズで嘘つきでギャンブル中毒で、でもやっぱりチャーミングで、というキャラクターは、シャロン・ストーンにしか演じられないですもんね。

そのホワイト・トラッシュの女が、アイルランド系の、ヒゲ面で強面の、でも真面目でお人好しの男と旅をする、という。まぁ、一応ロード・ムーヴィーなんですが。
女にとっては、借金取りからの逃避行。男にとっては、人生でやり残した“冒険”の旅、という。
そういう意味では、“女寅さん”じゃなくって、“2人の寅さん”って感じなのかも。

適度なお色気、東部から西部へのロード・ムーヴィー、シングル・マザーと子供たち、子供の(病気の)“克服”、ギャングたちとのちょっとしたアクション、などなど、まぁ、そういう“いかにも”なトピックが上手に盛り込まれた佳作です。
製作費も、シャロン・ストーンのギャラ以外にはそんなにかかってなさそうだし。
でも、意外な伏線もちゃんと効いていて、面白かったし、いい作品でした。

セレブでゴージャスな女じゃなくって、安っぽい庶民的な美人を演じるシャロン・ストーンも、良かったです。なんか、なり切ってて。上手だなぁ、と。メイクでガラッと変わったりするところも、いかにも“安い女”って感じだしね。

あと、シナリオが上手だなぁ、と。全てのシークエンスが流れるように繋がっていて、なおかつ、伏線が張られてたり、それぞれの成長と変化も描かれているし、ちゃんとベタなオチに収めているし、ということで。
うん。普通に勉強になったかも。

お色気もコミで、こういう佳作、大好きです。


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