2008年7月29日火曜日

「ファイトクラブ」を観る

結構このブログでも引き合いに出しているにも関わらず、「なにげに内容忘れてるかも」ということで、改めて「ファイトクラブ」を観る。


まぁ、でも、忘れてるとは言っても観れば思い出すモンで、ちょっと「長いなぁ」というのが正直な感想ですかね。オチを知ってるだけに。
でも、「知ってる目」で観ると、「あぁ、ちゃんとなってるなぁ」と。ちゃんと「二重人格」として成立するような演出(と、構図)になってるなぁ、と。

改めて、という意味では、そのくらいですけど。


ただ、実は個人的に誤解してた部分があって、それは、この作品のテーマをちょっとカン違いしてたところ。
「アンチ物質主義」みたいな部分は、完全に頭に入ってませんでしたね。俺としては。
ずっと「生きている実感がなくて、殴り合いの“痛み”でそれを実感する」みたいな部分を、この作品の核と捉えてました。
まぁ、そう記憶してた、ということで。

これは、俺の個人的なアレも関係してるかもしれませんね。“実感”云々という部分では。

マテリアリズムに対する問題意識は、俺にとっては、別に改めて言われることでもない、というのもあったし。

あ、あと、やっぱり音楽の使い方が上手いな、と。デヴィッド・フィンチャーに対しては。それは、ホントに改めて。
音に対する感覚も鋭いと思うし。
音の“質感”が違うんですよね。ただドアが閉まる音でも、色々あるワケで、そういう部分のチョイスが、いちいち効いてる気がします。


ま、そんな感じですかね。もちろん、良作ですけど。デヴィッド・フィンチャーは、好きです。ホントに。


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