2008年10月12日日曜日

「ソードフィッシュ」を観る

シネマ・エキスプレスで、「ソードフィッシュ」を観る。


結論から言ってしまうと、あんまり面白くはなかったんですが、ちょっと参考になったかなぁ、という感じの、まぁ、佳作ってヤツですかね。
ざっくりカテゴライズしてしまうと、B級アクション映画ということになるんでしょうが、クラッキング(ハッキング)をストーリーの要素の中に取り入れている、という。そこら辺が“新味”ってことなんでしょう。
主人公はハッカーで、彼を中心に、犯罪組織とFBIがいて、犯罪組織も実行部隊と黒幕で対立があって、という風に、色んな人たちが入り乱れる、という造り。
その“人間関係”的には、最後にどんでん返しがあるんですが、そこはそんなにグッとはこないです。というより、つまらない。


ジョン・トラボルタが、カリスマびんびんの組織のリーダーを演じてるんですが、ストーリーの途中で、彼の“本性”というか“動機”というか、“目的”が明かされるんですね。本人の口から。
で、それが、サブい。かなり。
明かされた瞬間、もの凄い空虚な感じになるトコは、逆に面白いぐらいですけど。
最初の30分ぐらいの、「1人目のハッカー」が殺されたり、上院議員がよく分からなかったり、という部分は、結構よかったりするんですけどね。
ドン・チードルだし。


で、ハッカーが主人公ということで、アンチ・システムなハッカー・カルチャーと、(最初はそういう風に見える)ヤクザなアウトローたちの雰囲気(空気感とか、そういうアレ)とが、ワリと上手にミックスされてて、そこは良かったですね。
多分、「暴力」を担当する人たちと、「クラッキング」の人たちを、ちゃんと分けてるのが、上手くいってる理由だと思うんですが。
クラッキングの描写自体は全然カッコ良くないんですが、出身大学の古いコンピューターにプログラムを置く、とか、ちょっと面白かったし。



あとはまぁ、無駄なアクション・シーンが満載で(カネはもの凄い掛かってます)、なおかつハル・ベリーを中心にお色気もたっぷりで、そういう意味でもB級感はばっちり。
あとは、FBI幹部のダメ官僚っぷりや、全く意味なく、広告代理店の会議室が破壊されたり、そういう部分にはライターの意図を感じてしまったり。
まぁ、その辺は、ハッカー・カルチャーに寄り添ってる、ということなんでしょう。



あ、それから、画面の色味で、ずっと黄色が強調されてて、それは印象的でした。冒頭のシークエンスの夕陽の色とか、結構クール。





という感じでした・・・。


0 件のコメント:

コメントを投稿