2009年1月29日木曜日

「007 慰めの報酬」を観る

この冬の最重要作品であろう「007 慰めの報酬」を観る。



いやぁ、凄かった。


まず言いたいのは、ガラス割りすぎです、ということ。
割りすぎです。



しかし正直、感想とか、書く気になれません。


とにかく、この身体主義っぷりに、ホントに快哉をあげたいな、と。
なんだかんだで、映画って肉体っスよ。身体っス。躍動させてナンボっス。



クルッと振り向いて一撃(!)なんてカットがあったりして(2回あるんですけど)、そんなカット割りもクール!
躍動してるのは、身体とカメラだけじゃないっ!
カットの刻み方、繋げ方すら躍動してるっ! (“すら”って言葉は、ホントはおかしいんですけど)


いやぁ。
だいたい「黒のアストンマーチンが黒のアルファロメオに追われてる」なんてセリフ、反則っス。
他所じゃ使えませんよ。マジで。



後半、陰謀云々を明かしていく部分でちょっとダレるんですけど、まぁ、それもアリでしょう。
ただ、前作が、終盤に向かって収束していくような構造になってて、その“フォーカス”感が受け手を引き込む力を生み出していた(ように感じた)のに比べて、今作はちょっと拡散しちゃってるかな、なんて。ま、シチュエーション(砂漠の中のホテル)がそう感じさせてるのかもね。



あ、あと、敵のボスキャラは、なんだか、ドラゴンボールとか、古くは男塾みたいな、次々と黒幕が巨大になって再生産されちゃう、みたいな“インフレ”を起こしちゃってるけどね。



前作と比較するとイマイチな部分もありますが、それでも間違いなく傑作!
素晴らしい!

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