2009年1月17日土曜日

「ニューオーリンズ・トライアル」を観る

シネマ・エキスプレスで「ニューオーリンズ・トライアル」という作品を観る。


あんまり予備知識がないまま観たんですが、とりあえず豪華な配役にビックリ。観たことのあるメンツがズラり、ということで、眠たかったんですが、結構期待しながら観始めちゃいました。


内容は、最初はいわゆる正統派の“法廷モノ”というか、陪審員モノかと思ってたんですが、そうじゃなく、陪審員の評決をカネで買うかどうか、みたいな、かなり捻ったモノ。
原作はお馴染みのジョン・グリシャム。




設定がかなり捻ってあるので、それをちゃんと説明しないといけないんですが、特に前半はそこに力を入れてる感じでしたね。
「陪審コンサルタント」というワケの分からない職業について説明する為に、新人というか、ダスティン・ホフマンに売り込みに来る若手、というキャラクターを登場させて、彼に敵役のジーン・ハックマンの職業と任務を全部説明させる、と。
彼のキャラクターは、ほぼその為だけに登場してると言っちゃっていいと思います。法廷ではまったく活躍しませんからね。
原作ではその辺がどう描かれているのか分かりませんが、とりあえず、ジーン・ハックマンの役どころはスッと入ってきたので、巧くいってる、ということだと思います。


で。
とにかく登場人物が多い。
やたら多い!

法廷モノなんで、当然、原告と被告。
原告は、銃乱射事件の被害者なんですけど、この原告の未亡人と、弁護士(けっこうやり手、みたいなニュアンスで描かれています)、それから若いコンサルタント。
被告側は、まず、訴えられた銃器会社の社長と弁護士。それから、“黒幕”としてジーン・ハックマン。ジーン・ハックマンの(すげぇ沢山いる)部下たち。それから、銃器会社の経営者たちが何人も一座になって出てくる、というシーンもあります。
それから、陪審員。
で、主人公の、陪審員の一人(ジョン・キューザック)と、彼の恋人(レイチェル・ワイズ)。
それから、判事(裁判長)。裁判所の職員の黒人女性も、チラッとですけど、なかなかいいキャラを見せてますし。


いや、たいへんですよ。こんだけ人数がいると。
俳優陣だって、バイプレイヤー総動員、という感じで。そりゃ、みたことのある顔ばっかりでしょう。


ま、当然、それぞれのキャラクターについていちいち深く語っていくことは出来ないんで、その辺は“出来合い”のストーリーをパッチワーク状に総動員して、なんとなく受け手が全体像を掴めるようにはなってます。


それから、最後のどんでん返しの部分も。
そのどんでん返しの部分も、それはそれで“借り物”というか、ありきたりの話ではあるんですけど、ま、上手だなぁ、と。
組み合わせと語り口の妙なんだと思います。



ま、でも思うのは、連続ドラマなんかで長い時間を使ってガッツリ語る、みたいなフォーマットでも面白いかもね。



ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの共演、ということでグッとくる人もいるのかもね、なんて。



あ、最後の、学校の校庭で遊ぶ子供たちのショットは、良かったです。
スクールシューティングが全部のきっかけになった、ということで。



陪審員か・・・。


日本でも始まるんですよね・・・。

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