2009年2月8日日曜日

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を観る

ミッドナイト・アートシアターで、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(なげータイトル)を観る。

長瀬君主演の「ヘブンズ・ドア」が、この作品のリメイクってことで、ということみたいっスね。
ま、リメイク版はさておき。


若くして余命を宣告された2人の若者が、2人で「海を観に行く」と。そういうお話。
ドイツで作られた映画なんですが。


まー、その、どこの国にも“アメリカかぶれ”みたいなのはいるもんで。
こういう作品を作りたくなる人って、どこの国にもいるんだな、と。

キーワードーは「天国では、誰もが海の話をする」という“小噺”ですね。こういう挿話を使ってストーリーをドライヴさせていく、というスタイルは、なんていうか、ちょっとバタ臭い感じがして、個人的には好きです。


あと、シナリオとしては、オランダの娼館に“戻ってくる”トコ。あの構成は、良かったし、好きです。
それから、薬局に強盗に入るシークエンス。歩道でぶっ倒れちゃって、薬瓶の中身が無くなっちゃってて、という。


それからなにより、画の雰囲気が、ストーリーにマッチしてて、良かったですね。好きな色味なので。荒くて、黒が強調されてて。


それから、ラストの海が「冬の日本海かよ?」というぐらい荒れてて、それも意外で面白かった。
てっきり、静かな海で、夕陽が沈んで、みたいな画を想像してたので。
あのラストショットは、あれはあれで、いいと思います。



あとはなんだろうねー。
「海が観たい」か・・・。
こちとら、島国ニッポンで生まれ育ってますからねぇ。海を観るのに国境を超えないといけない、みたいなのは、全然共感できないですよね。
もちろん、だからといって、作品の良さが伝わらない、ということでもないんですけど。
なんだろ。
日本で言ったら「富士山を観たい」とか、そんなニュアンスでしょうかね。
長瀬君の「ヘブンズ・ドア」ではどうなってるのか、ちょっとだけ興味があります。まさか、海のままだったりして。


ま、面白いシナリオと、キレイな画でした、と。そういう作品でした。

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