午後のロードショーで、ロバート・ミッチャム主演の「さらば愛しき女よ」を観る。
う~ん。
まぁ、今さら俺が感想書いてもな、というクラシックですが、個人的には、実はチャンドラー作品はまったく手に取ったことがなかったりして、この作品も初めてなんで、そういう意味では新鮮だったかも。
具体的には、主人公のフィリップ・マーロウのモノローグでストーリーが(中盤まで)語られている、というのが結構新鮮だった。
最近だと、あんまりこういうのってないんじゃないですか?
画の質感は、だいたい同じ頃に作られた「刑事コジャック」(これはテレビシリーズだけど)とソックリって感じで、「コジャック」は個人的に大好きなんですけど、それをちょっと思い出したかな(S・スタローンが出てるっていうのもあるけどね)。
ま、この作品と「コジャック」じゃ、描かれている時代は全然違うんで、ホントは似てないハズなんですけど、なんつーか、視線の低さとか、そういうトコがね。
作中、ずっとジョー・ディマジオの活躍が語られるんですけど、その中で、「ディマジオは子供たちの歓声を受けるんだろうが、子供の泣き声は聞こえないだろう」みたいなセリフ(モノローグ)があるんですね。
これは良かった。
その(父親が死んでしまって)“泣いている子供”のために命を張るんだ、という主人公。
でも、ロバート・ミッチャムにはあんまりフィットしてない役のような気もするんだよねぇ。生意気なこと言っちゃうとね。
ま、いいんですけどね。
チャンドラーか…。
フィリップ・マーロー。
読んでみよっかなぁ。
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